朝倉医師による新川橋公開講座「COPDを知っていますか?」

平成23年5月20日(金)、本館ライブラリーにおいて、新川橋公開講座「肺の病気のお話~COPDを知っていますか?」を開催しました。講師は呼吸器科の朝倉 琢磨 医師で、35名の皆様が参加される中、定刻の15時に始まりました。

ここ10年間で患者数や死亡率が増加の傾向にある慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、概ね40歳以上の喫煙者や受動喫煙の環境にある方の罹患が多く、初期症状として息切れや慢性のせきが特徴です。たばこの煙など有害物質を長期に吸入することによって、気管支の炎症と肺の中の肺胞が破壊されて気流が閉塞し、息が吐き出しにくくなります。症状が進むと呼吸困難となり、日常生活に支障を来たしたり、また肺がんにも患かりやすくなります。 朝倉医師は、まずこの症状、原因について詳しく説明するとともに、スパイロメーターで肺機能を調べる方法や、胸部エックス線検査やCT検査といった画像を用いた方法も紹介し、特にCOPD患者の肺の形の特徴や肺の血管と肺胞の状態について、正常な方との画像を比較することでわかりやすく解説しました。

さらに、治療法については、効果的な禁煙の方法、悪化防止のワクチン接種、気管支を拡張する薬、炎症を抑える薬、運動療法、重症な場合の酸素吸入や手術についてもわかりやすく説明しました。

また、この疾患の統計的な位置づけも紹介し、患者と言われている530万人うちの90%が病院を受診していない実態や、病名として統計に出てこない患者数も合わせるとCOPDを自覚して治療している患者はまさに「氷山の一角」であることも示唆しました。 「この病気を知ること」と「治療すること」、そしてなによりも初期段階での「禁煙」が最も「効果的な予防方法」であると強調されていたことが印象的でした。

柔和で落ち着いた語り口の朝倉医師の講演の後は、皆様からのご質問も大変活発で、ご提出頂いたアンケートの全てから「勉強になった」とのご回答を頂きました。

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朝倉医師の新川橋公開講座は秋にも開催予定です!!