12月5日(月)の新川橋公開講座レポート・・・≪その②≫

小山センター長の「眼から長生き・足から長生き」に引き続き、新川橋公開講座「自宅でできる足の観察とケア方法」として、最近その有効性の高さから医療の現場において注目されている“フットケア”について看護部主任の川島幸美 看護師がお話しました。

足の病変は、足の血管が詰まり血流が悪くなると起こりやすくなり、そのまま放置すると重篤な場合は切断をすることもあります。しかしそれは初期に適切なケアを行うことで防ぐことができます。川島看護師は「足の傷、靴ずれがなかなか治らない」「足に腫れがある」といった足の症状に対し、まず毎日入浴後や寝る前に足を観察することをお勧めし、家族の目や手鏡を使って足の裏を見る等の足の観察察方法や、爪の切り方や市販のクリームの塗り方といった足のお手入れのポイントをご紹介しました。さらに足の血液の循環を良くする“足浴”について、具体的に温度や時間、入浴剤の活用方法をご紹介し、また靴や靴下の選び方についてもお話ししました。

川島看護師のお話には、配布された資料に熱心にメモをとる方も居られ、講座終了後も多くの方が残られ質問をされていました。

足の病変は糖尿病の合併症として起こりやすくなることから、当院の糖尿病代謝内科外来に通院中の患者様の中で、足病変の起こるハイリスクな患者様を対象に足を守る方法の指導や巻き爪や足にできたタコ等の処置を行っております。

毎月1回実施している小山医師と川島看護師による公開講座は、身体の内と外から足を守ることを学ぶ良い機会となっております。

(平成23年12月5日・本館ライブラリーにおいて)