脳動脈瘤手術
副院長 佐野公俊 医師のご紹介
世界でも極めて少ない無血手術が出来る腕を持っており「神の手・仏の心を持つ医師かつブラックジャックならぬホワイトジャック」と呼ばれるクリッピング手術の世界的権威。
脳動脈瘤のクリッピング手術では、約3,500例以上も行い、2000年、2001年のギネスブックに掲載されております。
◎セカンドオピニオン外来
完全予約制にて毎週月曜日、火曜日に実施しております。※時間はご相談下さい。
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◎佐野公俊医師 公式ホームページhttp://dr-sano.com/
脳動脈瘤について
脳の血管(動脈)の一部が膨らんで瘤になったものを脳動脈瘤と言います。日本人は1.5~5%の割合で有していると思われます。そのうちの年間0.5~3%の方が、破れてくも膜下出血を引き起こすと言われています。発生には血管の壁の弱さと血流、血圧などが関係していると考えられています。
脳動脈瘤の見つけ方
動脈瘤の発見は脳血管を描出する画像診断によって診断されます。MRA(磁気共鳴血管撮影)、CTA(CT血管撮影)、血管造影検査を行うことで脳動脈瘤を発見することが出来ます。
心臓ペースメーカーをつけているような一部の方を除き、一般的には動脈瘤を持っているか否かは無侵襲な脳MRAを行います。脳MRAで動脈瘤を疑う方は、点滴による造影剤を使った脳CTAで精密検査を行い、治療方針を決めます。脳血管撮影(カテーテル検査)は血行動態を知る必要のある例や治療としてコイル塞栓術を選択した例に行います。
脳動脈瘤の治療法
治療の目的は破裂の予防です。動脈瘤の部位、形状、大きさなどで経過観察がよいものや、開頭術が適しているもの、血管内治療が適しているものなどがあります。
治療適応がある場合、治療には開頭クリッピング術と血管内コイル塞栓術があります。瘤の大きさ、形状、部位、年齢などにより、開頭術か血管内治療かまたは両方の治療を組み合わせる方法かの適応が決められます。
個々の動脈瘤に対し、どの方法が一番良いかを経験豊富な専門医に納得のいくまでご相談ください。
こんな症状がでたら「くも膜下出血の予兆かも?」
- バットで殴られたような突然の激しい頭痛
- 今までに体験したことのない頭痛
これらの症状を認めた場合には、くも膜下出血を疑わなくてはなりません。また、この時に嘔吐を伴えば、まず間違いなくくも膜下出血です。
くも膜下出血とは
脳は、頭蓋骨、厚い硬膜、その下の薄い半透明なくも膜、さらにその下にある脳実質を包む軟膜という3層の膜に覆われています。くも膜と軟膜との間のくも膜下腔(くう)とよばれる場所で出血がおこったものを、くも膜下出血といいます。くも膜下出血になると約2/3が死亡、又は重篤な後遺症を有し、1/3が正常または軽い後遺症が残ります。
- 45% 死亡
- 18% 重篤な後遺症
- 18% 軽い後遺症
- 19% 正常
この大出血を未然に防ぐためには脳ドックをおすすめします。
脳ドック受診のおすすめ
くも膜下出血は働き盛りの壮年層に発生し、その自然経過は、2/3が重篤な後遺症又は、死亡といわれています。そこで、くも膜下出血を起こす原因となる脳動脈瘤を未破裂のうちに発見するため、日本では脳ドックが始まりました。破裂の危険があるような例では、破裂前の治療により、破裂を予防しようというものです。
脳動脈瘤は人口の2~3%にあり、親兄弟に脳動脈瘤を有する方では12%と多くなり、更に多発性脳動脈瘤は、そのうち約19%を占めるといわれています。脳動脈瘤の年間破裂率は3㎜以上の動脈瘤で1%弱程度です。さほど多いわけでもありませんが、大きさが5~7mmを超えるもの、動脈瘤の形に凹凸が有るもの、 脳の正中にあるもの、経過をみていて大きさや形が変化してきたものは、出血の危険性が高いと言われています。このように出血しやすそうな脳動脈瘤や、若年層の方には治療をお勧めいたします。
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