心臓血管センター(循環器内科)
医師採用情報
総合新川橋病院の心臓血管センター(循環器内科)は、日本循環器内科学会研修施設および日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)の研修関連施設の認定を受けており、 年間1500件近いカテーテル検査・治療を行っています。
冠動脈治療のPCIに関しては500件以上、末梢血管治療のEVTは150例以上の治療実績を誇り、最近では不整脈治療のABL治療にも力を入れています。部長の林も40代前半と若く、大変活気のある診療科です。
部長の方針で若いドクターが積極的に手技を行える環境を整えています。
「若き、やる気のある医師を募集しています!!!私達と一緒に働きませんか?」
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外来受付時間
午前 月~土 | 8:00~11:30(診察 9:00~) |
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午後 月〜金 | 13:00~16:30 (診察 14:00~) |
外来診療担当医師一覧表(2020年10月1日時点)
午前 | 午後 | |
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月 | 林,長谷,松川 | 田中,呉 |
火 | 長谷,呉 | 林,呉,松川 |
水 | 林,山下(1・3・5),長谷(2・4) | 阿部,山下(1・3・5),長谷(2・4) |
木 | 髙橋,伊藤 | 髙橋,伊藤 |
金 | 田中,松川,渡邉 | 阿部,田鎖 |
土 | 阿部,宮澤 | ― |
※第1週(水)午後は、ペースメーカー外来(再診患者様のみ)を実施しております。
特色
当センターでは、熟練した心臓専門医とスタッフが最先端の診断・治療技術を駆使し、より安全で質の高い循環器診療を皆様にご提供いたします。心臓・血管疾患についてご心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
また当センターのスタッフは、冠動脈疾患と末梢動脈疾患のケアにおける最先端技術や、不整脈の検査と治療法である電気生理学のトレーニングを積むなど、国際レベルの研修を受けた心臓病治療チームです。安全かつ患者様を中心としたケア環境の中、さまざまな心臓疾患と末梢動脈疾患の迅速な診断と治療を行う先端技術の熟練者たちが、皆様の健康をお守りします。
取り扱う主な疾患
- 狭心症、心筋梗塞(別ページへ移動します。)
- 下肢閉塞性動脈硬化症
- ペースメーカーを要する徐脈性不整脈
- 頚動脈狭窄症
- 心不全
- 高血圧症
- その他循環器関連疾患
心血管疾患は「サイレントキラー」
心血管疾患は、癌と同様に症状が無いまま病状が進行し、症状が現れたときは重症となっており、時には死に至る危険性の高い、まさに「サイレントキラー」です。
心血管疾患は日本の場合、65歳以上の女性における死亡原因の第1位です。心血管疾患から心臓発作、脳卒中、足の切断および死亡に至る場合があります。
心血管疾患の影響は、足にも現れます。
足の動脈が詰まるのは、高齢者(70歳以上)の3割および50歳以上の喫煙者と糖尿病の人に見られます。この病気によって起きる症状は、生活の質に影響を与えます。さらに足の動脈が詰まるということは足の切断ばかりではなく、心臓発作、脳卒中、または死亡に至る危険性を示しています。足の痛みを我慢して生活を送る必要はありません。足の詰まった動脈は治療することが可能です。
ABI検査をご存知ですか?
ABIとは両腕と両足の血圧を同時に測定する簡単な非侵襲的検査で、足の動脈のつまりを非常に高い確率で見つけることができます。所要時間は5分~10分程度です。
ABIは、年齢が70歳以上の方と、50歳~69歳で過去に喫煙していたもしくは現在喫煙しており、糖尿病や高血圧を持っている方は検査を受けることが推奨されています。
早期診断で命を守りましょう。
心血管疾患では症状が徐々に現れることもありますので、癌と同様に早期に発見することが最も重要となります。
循環器疾患(心血管疾患)は、心臓だけでなく血管の疾患でもあるため、心臓、足、脳だけでなく、他の重要な臓器への血流にも影響を及ぼします。適切な心機能と血流がなければ、身体の他の部分の機能も徐々に損なわれていきます。心血管疾患の危険因子には次のようなものがあります。
危険因子
- 喫煙
- 糖尿病
- 高血圧
- 年齢が50歳以上
- 高コレステロール
- 腎臓病(透析患者)
- 心臓病または脳卒中の家族歴
- 肥満
- ストレス
心臓リハビリテーションとは?
以下、心臓リハビリテーションが必要であると医師に言われた方向けの記事です。
心臓リハビリテーション(略して心臓リハビリ)とは、心臓や血管の病気の患者様を対象にいろいろな医療職(医師・理学療法士・看護師・薬剤師・管理栄養士・ソーシャルワーカーなど)が関わり長生きできるように行うプログラムです。患者様が自分の病気のことを知ることから始まり、患者様毎に運動の指導、安全の管理、高血圧・糖尿病・脂質異常症・禁煙など危険因子の管理、心のケアなどを総合的に行うもので、患者様一人ひとりの状態に応じたリハビリプログラムを提案、実施します。
当院では冠動脈や末梢動脈に対するカテーテル治療を多く手がけていますが、カテーテル治療を行っても再発する方は多々いらっしゃいます。“カテーテル治療で治った”ではなく、“病気の始まり”とお考えください。
虚血性心疾患・心不全
どちらも再発しないようにすることが大事になります。
高血圧・糖尿病・脂質異常症などのコントロールに加えて、運動療法を行うことで薬を一つ増やすぐらいの効果があります。
心臓の悪い人は安静にしているという考えは古く、現在は有酸素運動レベルの運動を積極的に行うことが勧められています。それぞれの患者様にとって有酸素運動がどのくらいのレベルの運動なのか調べる心肺運動負荷試験も当院では行っています。
心不全を起こし心臓の機能が弱っている方も、心臓リハビリを行うことで運動できる能力が上がるとそれだけ長生きできるといわれています。
閉塞性動脈硬化症
心臓リハビリで歩ける距離は長くなります。
特に膝より下の動脈が細くなって血流の悪い方はカテーテル治療の成績も悪く、心臓リハビリを行うことが大切な治療の一つになります。
心臓病術後
胸の傷の問題も有り、理学療法士の管理下で運動療法を行います。虚血性心疾患や心不全と同様に心臓リハビリを行うとそれだけ長生きできるといわれています。
2020年10月の時点で心臓リハビリテーション学会認定の心臓リハビリテーション指導士が5名当院には在籍しています。また週1回、多業種によるカンファレンスも行っています。2018年2月から外来での心臓リハビリも行っております。
施設認定
- 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施施設
- 浅大腿動脈ステントグラフト実施施設
検査実績 (各年1月~12月)
カテーテル検査実績
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | |
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心臓カテ―テル検査 | 624 | 544 | 600 | 613 | 534 |
冠動脈カテ―テル治療 | 548 | 459 | 621 | 819 | 522 |
末梢血管カテーテル治療 | 148 | 128 | 192 | 146 | 155 |
頸動脈ステント留置術 | 12 | 14 | 17 | 11 | 10 |
心筋カテーテル焼灼術 | 5 | 3 | 0 | 5 | 63 |
心臓電気生理学的検査 | – | – | – | – | 8 |
ペースメーカー植込術 | 30 | 14 | 16 | 32 | 33 |
CT冠動脈造影(※) | 518 | 554 | 568 | 622 | – |
その他の検査(全科合計)
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | |
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心エコー | 3,424 | 3,143 | 3,216 | 3,409 | 3,579 |
ホルター心電図 | 302 | 279 | 216 | 244 | 282 |
トレッドミル | 510 | 329 | 250 | 208 | 200 |
ABI | 3,312 | 3,068 | 2,882 | 2,904 | 2,820 |
頸動脈エコー | 1,460 | 1,404 | 1,301 | 1,234 | 1,049 |
心電図 | 13,504 | 13,017 | 13,554 | 14,905 | 15,987 |
表在エコー | 931 | 944 | 840 | 828 | 905 |
腹部エコー | 1,547 | 1,689 | 1,637 | 1,769 | 2,090 |
※CT冠動脈造影とは
心臓の血管を検査する方法の1つで、心臓をCT撮影し、下の写真のような立体的な画像を作成します。この検査では、血管をよりよく映し出すための造影剤という薬を注射するのみで、身体への負担や、費用の負担も軽く、短時間(外来診察)で行えるのが特長です。
こうして撮影された心臓の写真を専門の医師が見て、冠動脈と呼ばれる心臓に関わる重要な血管を評価し、異常(狭窄・血栓など)を発見します。また、カテーテル検査などの治療後の経過観察でも行うことが多い検査です。
ただし、上記のような有用な検査である一方で、石灰化病変の評価などではより詳しく診断が可能な心臓カテーテル検査をおすすめする場合もあります。
64列マルチスライスCTにて撮影した心臓全体の画像


循環器科カテーテル室での検査の様子
医師紹介
林 英次郎 HAYASHI EIJIRO
役職 | 心臓血管センター(循環器内科) 部長 |
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専門領域 | カテーテルインターベンション(冠動脈、末梢動脈) |
専門医・認定医 | 日本内科学会認定内科医 日本循環器学会認定循環器専門医 日本脈管学会認定脈管専門医 日本心血管インターベンション治療学会専門医 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医・指導医 頸動脈ステント留置術指導医 日本医師会認定産業医 AHA-ACLS Experienced Provider CPAP療法士 |
コメント | 大学卒業後、東海地区の病院に循環器内科医として勤務していました。専攻は虚血性心疾患、閉塞性動脈硬化症などに対するカテーテル治療および不整脈に対するペースメーカー治療です。近年生活環境の変化により、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病が増加しておりこれらの病気が原因となる動脈硬化により脳心血管疾患は増加し現在日本の死亡率の約30%を占めています。心臓のみならず全身の血管を診る“Total Vascular Management”を心掛け、川崎市を中心に一人でも多くの患者さんのお役に立てればと思っています。 ◎掲載記事 ・夕刊フジ【ブラックジャックを探せ】にて、林医師が紹介されました(2015.8.21) http://www.zakzak.co.jp/health/doctor/news/20150821/dct1508210830001-n1.htm ・メディカルコラムにて、林医師が紹介されました(2015.10月) 【Vol.3 カテーテル治療の最前線と、心臓血管センター(循環器内科)における多職種連携】 http://www.medilegato.co.jp/column/vol_03.html |
田中 守 TANAKA MAMORU
役職 | 総合内科部長 |
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専門領域 | 循環器科 |
専門医・認定医 | 日本内科学会総合内科専門医 日本循環器学会認定循環器専門医 医学博士(東京医科歯科大学) 心臓リハビリテーション指導士 インフェクションコントロールドクター(ICD) 日本医師会認定産業医 高齢者医療研修会受講終了 |
コメント | 【一般内科】 サブスペシャリティとして循環器診療も行っていますが、全人的に患者様を診ることを信条に、感染症・呼吸器疾患・抑うつ・認知症など様々な疾患に対応できるように日々研鑽を積んでいます。高齢者の患者様を診る機会も多く、各患者様に沿った治療方針を模索する毎日です。 【循環器内科】 今後、日本では高齢化に伴い心不全患者が増加していくことが予想されています。カテーテル治療のみではなく、多業種から編成される心臓リハビリチームによる疾病管理を目指して、診療体制を構築しています。最適な薬物療法のみならず、生活環境の整備や心臓リハビリを併用することで、患者様の健康寿命を伸ばしていくことに力を注いでいます。 |
呉 正次 O TYONTYA
役職 | 常勤医師 |
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専門領域 | 循環器科 |
専門医・認定医 | 日本循環器学会認定循環器専門医 日本内科学会総合内科専門医 |
コメント | 2020年4月に入職しました呉 正次です。これまで循環器臨床を中心に携わって参りました。心疾患に繋がる高血圧症、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病をはじめとし、総合的に患者様を診察いたします。胸痛、動悸、息切れ、浮腫などの症状があれば何なりとご相談ください。 |
阿部 純子 ABE JUNKO
役職 | 常勤医師 |
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専門領域 | 循環器内科(不整脈、カテーテルアブレーション) |
専門医・認定医 | 日本内科学会認定総合内科専門医 日本循環器学会認定循環器専門医 日本不整脈学会認定不整脈専門医 ICD・ペーシングによる心不全治療研修修了 医学博士(日本医科大学) |
コメント | 循環器診療、特に不整脈を中心に診察をさせていただきます。ちょっとした体調の変化やささいな症状が、不整脈の症状のひとつであることも多くみられます。診察では、患者様一人ひとりからこれらを細かく伺って原因を明らかにし、薬物治療やカテーテル治療の選択肢の中から最適な治療方法を提示させていただき、よくお話をさせていただいた上で治療をすすめて参ります。軽症、重症に関わらず、すべての不整脈を診察の対象と考えています。気になる症状や治療に対する不安などありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。 |
髙橋 朋穂 TAKAHASHI TOMOHO
役職 | 常勤医師 |
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専門領域 | 循環器内科 |
専門医・認定医 | 日本内科学会認定内科医 |
コメント | 循環器疾患の診療を全般的に携わっております。胸痛や動悸だけでなく、息切れ・むくみ・長時間の歩行で脚が痛くなる・ふらつき・意識を失うなどの症状がある場合は、循環器疾患の可能性があります。 また、循環器疾患は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のコントロールが予防に繋がります。気になる症状がある方、無症状でも検査で異常を指摘された事がある方は、お早めにご相談ください。患者様一人ひとりのご希望や状況に応じた治療を行なって参ります。 |
非常勤医師
松川 和世 MATSUKAWA KAZUYO
専門領域 | 循環器科 |
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専門医・認定医 | ・日本内科学会認定内科医 ・日本循環器学会認定循環器専門医 ・日本呼吸器内視鏡学会指導医 |
コメント | 内科医は確実な診断をし、的確な治療を選択するのが使命と考えております。治療の主流は内服になりますが、私は粉薬が飲めません。子供の時に風邪で寝ていたところを無理矢理起こされて、粉薬を口に入れたら嘔吐したからです。今でも錠剤を一粒ずつ、牛乳やジュースでやっと飲むような過敏な咽頭なのです。そんな訳で、私の所にいらした患者様にも適確な薬を最小限度処方するのをモットーにしています。出来れば薬なんか飲まない方がどんなによいか・・・。 |
田鎖 治 TAGUSARI OSAMU
専門領域 | 心臓外科一般(成人心臓、大血管外科手術 ) ・循環器内科 |
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専門医・認定医 | ・日本心臓血管外科学会専門医・修練指導者 ・日本胸部外科学会認定医・指導医 ・日本循環器学会専門医 ・日本外科学会専門医・指導医 ・医学博士 |
渡邉 嘉之 WATANABE YOSHIYUKI
専門領域 | ・心臓血管外科一般 ・循環器内科 |
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専門医・認定医 | ・日本外科学会専門医 ・心臓血管外科学会専門医 ・日本循環器学会専門医 ・日本脈管学会認定脈管専門医 ・日本医師会認定産業医 ・日本体育協会公認ス ポーツドクター ・臨床研修指導医 ・ACLSプロバイダー ・医学博士 |
山下 光美 YAMASHITA MITSUMI
専門領域 | 循環器内科(不整脈、カテーテルアブレーション) |
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専門医・認定医 | ・日本内科学会認定内科医 ・日本循環器学会認定循環器専門医 ・日本脈管学会認定脈管専門医 ・下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会認定下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医 |
長谷 啓 HASE HIROMU
専門領域 | 循環器内科 |
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専門医・認定医 | ・日本内科学会認定内科医 ・日本循環器学会認定循環器専門医 ・日本心血管インターベンション治療学会認定医 |
伊藤 薫 ITO KAORU
専門領域 | 循環器内科 得意分野(遺伝的多型が循環器疾患発症に与える影響についての研究) |
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専門医・認定医 | ・日本内科学会認定内科医 ・日本循環器学会認定循環器専門医 |
宮澤 一雄 MIYAZAWA KAZUO
専門領域 | 循環器内科 |
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専門医・認定医 | ・日本内科学会認定内科医 |
非常勤(手術、検査のみ)
岩澤 仁 IWASAWA JIN
専門領域 | 循環器内科(不整脈、カテーテルアブレーション、ペースメーカー、および植え込み型除細動器植え込み術、両室ペーシング機能付き植え込み型除細動器植え込み術) |
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専門医・認定医 | ・日本内科学会認定内科医 ・日本循環器学会認定循環器専門医 ・日本不整脈心電学会認定不整脈専門医 |
お問い合わせ
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林センター長 hayashi@shinkawabashi.or.jpまでお気軽にどうぞ。