心臓血管センター(循環器内科)

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外来受付時間

8:00〜11:30
(診察9:00~)
13:00~16:30
(診察14:00~)

▲第2.4.5は予約のみ受付(第1.3は通常)

外来診療担当医師一覧表(2023年12月16日時点)

心臓血管センター(循環器内科)

午前 午後
林【予約のみ】,髙橋,松川
伊藤(徳) 林【予約のみ】,岩澤(第2.4.5),松川
林【予約のみ】,山下(第1.3)※ 伊藤(徳),山下(第1.3)
髙橋,伊藤(薫) 髙橋,伊藤(薫)
伊藤(徳) 渡邉
宮澤,元田(第1.3),秋吉(第2.4.5)

※第1週(水)午後は、ペースメーカー外来を実施。

特色

当センターでは、熟練した心臓専門医とスタッフが最先端の診断・治療技術を駆使し、より安全で質の高い循環器診療を皆様にご提供いたします。心臓・血管疾患についてご心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

また当センターのスタッフは、冠動脈疾患と末梢動脈疾患のケアにおける最先端技術や、不整脈の検査と治療法である電気生理学のトレーニングを積むなど、国際レベルの研修を受けた心臓病治療チームです。安全かつ患者様を中心としたケア環境の中、さまざまな心臓疾患と末梢動脈疾患の迅速な診断と治療を行う先端技術の熟練者たちが、皆様の健康をお守りします。

取り扱う主な疾患

心血管疾患は「サイレントキラー」

心血管疾患は、癌と同様に症状が無いまま病状が進行し、症状が現れたときは重症となっており、時には死に至る危険性の高い、まさに「サイレントキラー」です。
心血管疾患は日本の場合、65歳以上の女性における死亡原因の第1位です。心血管疾患から心臓発作、脳卒中、足の切断および死亡に至る場合があります。

心血管疾患の影響は、足にも現れます。

足の動脈が詰まるのは、高齢者(70歳以上)の3割および50歳以上の喫煙者と糖尿病の人に見られます。この病気によって起きる症状は、生活の質に影響を与えます。さらに足の動脈が詰まるということは足の切断ばかりではなく、心臓発作、脳卒中、または死亡に至る危険性を示しています。足の痛みを我慢して生活を送る必要はありません。足の詰まった動脈は治療することが可能です。

ABI検査をご存知ですか?

ABIとは両腕と両足の血圧を同時に測定する簡単な非侵襲的検査で、足の動脈のつまりを非常に高い確率で見つけることができます。所要時間は5分~10分程度です。
ABIは、年齢が70歳以上の方と、50歳~69歳で過去に喫煙していたもしくは現在喫煙しており、糖尿病や高血圧を持っている方は検査を受けることが推奨されています。

早期診断で命を守りましょう。

心血管疾患では症状が徐々に現れることもありますので、癌と同様に早期に発見することが最も重要となります。
循環器疾患(心血管疾患)は、心臓だけでなく血管の疾患でもあるため、心臓、足、脳だけでなく、他の重要な臓器への血流にも影響を及ぼします。適切な心機能と血流がなければ、身体の他の部分の機能も徐々に損なわれていきます。心血管疾患の危険因子には次のようなものがあります。

危険因子

  1. 喫煙
  2. 糖尿病
  3. 高血圧
  4. 年齢が50歳以上
  5. 高コレステロール
  6. 腎臓病(透析患者)
  7. 心臓病または脳卒中の家族歴
  8. 肥満
  9. ストレス

心臓リハビリテーションとは?

以下、心臓リハビリテーションが必要であると医師に言われた方向けの記事です。
心臓リハビリテーション(略して心臓リハビリ)とは、心臓や血管の病気の患者様を対象にいろいろな医療職(医師・理学療法士・看護師・薬剤師・管理栄養士・ソーシャルワーカーなど)が関わり長生きできるように行うプログラムです。患者様が自分の病気のことを知ることから始まり、患者様毎に運動の指導、安全の管理、高血圧・糖尿病・脂質異常症・禁煙など危険因子の管理、心のケアなどを総合的に行うもので、患者様一人ひとりの状態に応じたリハビリプログラムを提案、実施します。

当院では冠動脈や末梢動脈に対するカテーテル治療を多く手がけていますが、カテーテル治療を行っても再発する方は多々いらっしゃいます。“カテーテル治療で治った”ではなく、“病気の始まり”とお考えください。

虚血性心疾患・心不全

どちらも再発しないようにすることが大事になります。
高血圧・糖尿病・脂質異常症などのコントロールに加えて、運動療法を行うことで薬を一つ増やすぐらいの効果があります。

心臓の悪い人は安静にしているという考えは古く、現在は有酸素運動レベルの運動を積極的に行うことが勧められています。それぞれの患者様にとって有酸素運動がどのくらいのレベルの運動なのか調べる心肺運動負荷試験も当院では行っています。

心不全を起こし心臓の機能が弱っている方も、心臓リハビリを行うことで運動できる能力が上がるとそれだけ長生きできるといわれています。

閉塞性動脈硬化症

心臓リハビリで歩ける距離は長くなります。
特に膝より下の動脈が細くなって血流の悪い方はカテーテル治療の成績も悪く、心臓リハビリを行うことが大切な治療の一つになります。

心臓病術後

胸の傷の問題も有り、理学療法士の管理下で運動療法を行います。虚血性心疾患や心不全と同様に心臓リハビリを行うとそれだけ長生きできるといわれています。

2020年10月の時点で心臓リハビリテーション学会認定の心臓リハビリテーション指導士が5名当院には在籍しています。また週1回、多業種によるカンファレンスも行っています。2018年2月から外来での心臓リハビリも行っております。

心臓リハビリかわら版

当院の心臓リハビリチームが、患者さまに向けて心臓リハビリに関する情報を発信していきます。

詳しくはこちらをご覧ください。

施設認定

  • 日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
  • 日本心血管インターベンション治療学会認定研修関連施設
  • 下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施施設
  • 浅大腿動脈ステントグラフト実施施設

治療・検査実績 (各年1月~12月)

カテーテル検査・治療実績

2020 2021 2022 2023
心臓カテ―テル検査 164 200 288 300
冠動脈カテ―テル治療 191 246 432 435
末梢血管カテーテル治療 87 122 96 68
頸動脈ステント留置術 5 7 16 11
心筋カテーテル焼灼術 93 80 103 81
心臓電気生理学的検査 1 1 0 1
ペースメーカー植込術 23 25 23 16
下肢静脈瘤治療 191 82 64 70
その他 15 14 10 8
合計 770 777 1,032 990

その他の検査(全科合計)

2020 2021 2022 2023
心エコー 2,509 2,600 2,884 2,865
ホルター心電図 299 305 303 302
トレッドミル 102 90 77 90
ABI 1,660 1,978 2,035 2,227
頸動脈エコー 1,554 1,635 2,000 2,186
心電図 13,400 14,944 15,530 16,085
表在エコー 714 876 597 326
腹部エコー 1,993 2,637 3,201 3,023
CT冠動脈造影(※) 241 309 457 457

※CT冠動脈造影とは

心臓の血管を検査する方法の1つで、心臓をCT撮影し、下の写真のような立体的な画像を作成します。この検査では、血管をよりよく映し出すための造影剤という薬を注射するのみで、身体への負担や、費用の負担も軽く、短時間(外来診察)で行えるのが特長です。

こうして撮影された心臓の写真を専門の医師が見て、冠動脈と呼ばれる心臓に関わる重要な血管を評価し、異常(狭窄・血栓など)を発見します。また、カテーテル検査などの治療後の経過観察でも行うことが多い検査です。

ただし、上記のような有用な検査である一方で、石灰化病変の評価などではより詳しく診断が可能な心臓カテーテル検査をおすすめする場合もあります。

64列マルチスライスCTにて撮影した心臓全体の画像

循環器科カテーテル室での検査の様子

医師紹介

林 英次郎

林 英次郎 HAYASHI EIJIRO

役職 心臓血管センター(循環器内科) 部長
専門領域 カテーテルインターベンション(冠動脈、末梢動脈)
専門医・認定医 日本内科学会認定内科医
日本循環器学会認定循環器専門医
日本脈管学会認定脈管専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医・指導医
頸動脈ステント留置術指導医
日本医師会認定産業医
AHA-ACLS Experienced Provider
CPAP療法士
コメント 大学卒業後、東海地区の病院に循環器内科医として勤務していました。専攻は虚血性心疾患、閉塞性動脈硬化症などに対するカテーテル治療および不整脈に対するペースメーカー治療です。近年生活環境の変化により、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病が増加しておりこれらの病気が原因となる動脈硬化により脳心血管疾患は増加し現在日本の死亡率の約30%を占めています。心臓のみならず全身の血管を診る“Total Vascular Management”を心掛け、川崎市を中心に一人でも多くの患者さんのお役に立てればと思っています。
◎掲載記事
・夕刊フジ【ブラックジャックを探せ】にて、林医師が紹介されました(2015.8.21)
https://www.zakzak.co.jp/health/doctor/news/20150821/dct1508210830001-n1.htm
・メディカルコラムにて、林医師が紹介されました(2015.10月)
【Vol.3 カテーテル治療の最前線と、心臓血管センター(循環器内科)における多職種連携】
http://www.medilegato.co.jp/column/vol_03.html

髙橋 朋穂 TAKAHASHI TOMOHO

役職 常勤医師
専門領域 循環器内科
専門医・認定医 日本内科学会認定内科医
コメント 循環器疾患の診療を全般的に携わっております。胸痛や動悸だけでなく、息切れ・むくみ・長時間の歩行で脚が痛くなる・ふらつき・意識を失うなどの症状がある場合は、循環器疾患の可能性があります。
また、循環器疾患は高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のコントロールが予防に繋がります。気になる症状がある方、無症状でも検査で異常を指摘された事がある方は、お早めにご相談ください。患者様一人ひとりのご希望や状況に応じた治療を行なって参ります。

伊藤徳彦

伊藤 徳彦 ITO NARUHIKO

専門医・認定医 日本内科学会認定内科医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
日本循環器学会認定循環器専門医
コメント 私は神奈川県出身でこれまでも多くの時間を神奈川県で過ごし、医師となってからも神奈川県の地域基幹病院で急性期疾患を中心に診療してきました。冠動脈や下肢動脈の動脈硬化性疾患に対するカテーテル治療を中心に心不全や不整脈など循環器疾患全般の治療を行っております。患者様の症状に応じた適切な治療を行い、川崎市を中心とした皆様の健康に貢献していく所存です。循環器疾患は自覚症状のみで判断することが難しいこともあり、お気軽にご相談いただければと思います。

非常勤医師

松川 和世 MATSUKAWA KAZUYO

専門領域 循環器内科
専門医・認定医 ・日本内科学会認定内科医
・日本循環器学会認定循環器専門医
・日本呼吸器内視鏡学会指導医
コメント 内科医は確実な診断をし、的確な治療を選択するのが使命と考えております。治療の主流は内服になりますが、私は粉薬が飲めません。子供の時に風邪で寝ていたところを無理矢理起こされて、粉薬を口に入れたら嘔吐したからです。今でも錠剤を一粒ずつ、牛乳やジュースでやっと飲むような過敏な咽頭なのです。そんな訳で、私の所にいらした患者様にも適確な薬を最小限度処方するのをモットーにしています。出来れば薬なんか飲まない方がどんなによいか・・・。

渡邉 嘉之

渡邉 嘉之 WATANABE YOSHIYUKI

専門領域 ・心臓血管外科一般
・循環器内科
専門医・認定医 ・日本外科学会専門医
・心臓血管外科学会専門医
・日本循環器学会専門医
・日本脈管学会認定脈管専門医
・日本医師会認定産業医
・日本体育協会公認ス ポーツドクター
・臨床研修指導医
・ACLSプロバイダー
・医学博士

山下 光美 YAMASHITA MITSUMI

専門領域 循環器内科(不整脈、カテーテルアブレーション)
専門医・認定医 ・日本内科学会認定内科医
・日本循環器学会認定循環器専門医
・日本脈管学会認定脈管専門医
・下肢静脈瘤血管内焼灼術実施・管理委員会認定下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医

伊藤 薫 ITO KAORU

専門領域 循環器内科
得意分野(遺伝的多型が循環器疾患発症に与える影響についての研究)
専門医・認定医 ・日本内科学会認定内科医
・日本循環器学会認定循環器専門医

宮澤 一雄 MIYAZAWA KAZUO

専門領域 循環器内科
専門医・認定医 ・日本内科学会認定内科医

岩澤 仁

岩澤 仁 IWASAWA JIN

専門領域 循環器内科(不整脈、カテーテルアブレーション、ペースメーカー、および植え込み型除細動器植え込み術、両室ペーシング機能付き植え込み型除細動器植え込み術)
専門医・認定医 ・日本内科学会認定内科医
・日本循環器学会認定循環器専門医
・日本不整脈心電学会認定不整脈専門医

秋吉 基光 AKIYOSHI KIKO

元田 親章 MOTODA TIKAAKI