CPX(心肺運動負荷試験)
CPX とは?
心電図、血圧、呼気ガスを測定しながら自転車をこぐことで、心臓・肺・運動に使われる筋肉の状態 を総合的に評価する検査です。
対象となる病気
- 慢性心不全
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 心臓手術後
- 心臓弁膜症
- 心筋症
検査のながれ
- 心電図、血圧計、SPO2 モニター、呼気ガスマスクを装着し自転車にのります
- 安静時のデータを 3 分間とります。
- 自転車をこぎます。徐々にペダルが重くなってきますが、がんばってこぎ続けます。目標に到達したら(またはこげなかったり、強い息切れや 下肢疲労、胸痛等の症状がでたら)ペダルを軽くして1分間クールダウンして運動終了です。
- 心電図や血圧等が運動前の状態に戻ったら検査終了です。
*検査時間はおよそ 60 分
*検査には医師も立ち会います
*検査が始まる 2 時間前までに食事を済ませて下さい。
検査でわかること
運動耐容能評価
心臓に病気がある方でも長時間安全に続けられる運動の強さがわかります。これを元に運動処方を作成し、運動療法を行います。また、日常生活の中で安心して行える活動 と心肺に負担がかかるので控えた方がよい活動がわかります。
運動処方
引用:健康づくりのための運動基準 2006 改定のためのシステマティックレビュー
狭心症や心不全の重症度評価
どのくらいの活動レベルで狭心症の悪影響が出るのか、運動時の心機能や呼吸機能、骨格筋機 能等が正常かどうか評価できます。
息切れの鑑別
CPX における運動耐容能や呼吸パターンとその他の検査(呼吸機能検査や心エコー検査、血液 検査等)から息切れ感の原因が心臓や肺によるものなのか、貧血や体力低下によるものなのか 鑑別できます。
*対象疾患で CPX 検査希望の方は外来担当医または看護師に相談して、心臓リハビリ外来の予約 をお取り下さい。