動悸がする原因は?病院を受診する目安と何科に行くか
「急に心臓がドキドキする」「脈が速い、飛ぶ、乱れるように感じる」。このような症状を「動悸」といいます。
動悸は、緊張や運動などによって一時的に起こることもありますが、不整脈や心臓以外の病気が隠れている場合もあります。
症状の現れ方だけで原因を判断することは難しいため、繰り返す動悸や、胸の痛み・息苦しさ・めまいなどを伴う動悸は、早めに医療機関へ相談することが大切です。
ここでは、動悸の主な原因と、病院を受診する目安、何科を受診すればよいかについて分かりやすくご説明します。
動悸とは
動悸とは、普段は気にならない心臓の拍動を強く意識する状態です。感じ方は人によってさまざまで、次のように表現されます。
- 心臓がドキドキ、バクバクする
- 胸が一瞬ドクンとする
- 脈が飛ぶ、抜けるように感じる
- 脈が速い、または不規則に感じる
動悸があるからといって、必ずしも心臓の病気があるとは限りません。
運動の後は、全身へ酸素を送るために心拍数が増えます。また、緊張や興奮で自律神経の働きが変化したときにも、動悸を感じることがあります。
このような動悸は、原因がなくなると自然に落ち着くことが多いものです。一方、安静にしているときにも起こる、何度も繰り返す、長く続く場合には、原因を確かめることをおすすめします。
動悸が起こる主な原因
緊張やストレス、疲れ
人前で話すときや強い不安を感じたときに、心臓がドキドキすることがあります。
これは、緊張やストレスによって交感神経が活発になり、心拍数が増えるためです。睡眠不足や疲労が重なっていると、動悸を感じやすくなることもあります。
カフェイン、アルコール、喫煙
コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェイン、アルコール、喫煙が動悸のきっかけになることがあります。
特定の飲み物や生活習慣の後に症状が出る場合は、何をどのくらい摂取したか、いつ症状が起きたかを記録しておくと、診察の参考になります。
不整脈
心臓の拍動が速くなる、遅くなる、または不規則になる状態を不整脈といいます。期外収縮、心房細動、発作性上室性頻拍など、種類はさまざまです。
「突然、脈が速くなった」「脈が飛ぶ」「脈がバラバラに感じる」といった症状では、不整脈が関係している可能性があります。
治療を必要としない不整脈もありますが、種類によっては詳しい検査や治療が必要です。症状を繰り返すときは、循環器内科へご相談ください。
心臓以外の病気や体の変化
動悸の原因は、心臓だけとは限りません。
例えば、貧血になると、全身へ酸素を届けようとして心臓の働きが活発になり、動悸や息切れが起こることがあります。甲状腺ホルモンが過剰になる甲状腺機能亢進症でも、脈が速くなることがあります。
そのほか、発熱、脱水、低血糖、更年期に伴う体の変化、服用中の薬などが関係する場合もあります。
「ストレスだろう」「不整脈だろう」と決めつけず、症状が続くときは医師に相談しましょう。
このような動悸は早めにご相談ください
運動や緊張の後に一時的な動悸が起こり、休むとすぐに落ち着く場合は、心配のないこともあります。
ただし、次のような場合は早めの受診をおすすめします。
- 安静にしているときにも動悸が起こる
- 動悸を繰り返す、または以前より回数が増えている
- 突然、強い動悸が始まり、なかなか治まらない
- 動悸とともに息切れ、めまい、ふらつきがある
- 日常生活や睡眠に支障が出ている
すぐに医療機関へ相談したほうがよい症状
動悸とともに次の症状がある場合は、緊急性の高い病気の可能性があります。
無理に自分で移動せず、症状が強い場合は119番へ連絡してください。判断に迷う場合は、地域の救急相談窓口も利用できます。
- 強い胸の痛みや圧迫感がある
- 息が苦しく、会話や歩行が難しい
- 意識が遠のく、または失神した
- 冷や汗、顔面蒼白、強い吐き気を伴う
- 突然の激しい動悸が続き、症状が悪化している
※症状の強さや緊急性には個人差があります。上記に当てはまらなくても、普段と明らかに様子が違う場合は、早めに医療機関へご相談ください。
動悸は何科を受診すればよい?
動悸に加えて脈の乱れ、胸の痛み、息切れなどがある場合や、心臓の病気が心配な場合は、循環器内科が受診先の一つです。
循環器内科では、症状や持病、服用中の薬などを確認し、必要に応じて心電図や血液検査などを行います。症状の出る頻度によっては、長時間心電図などで心臓のリズムを調べることもあります。
動悸は、診察を受けるころには治まっていることも少なくありません。受診前に次の内容をメモしておくと、診断の手がかりになります。
- いつ、何をしているときに起きたか
- 突然始まったか、徐々に始まったか
- どのくらい続いたか
- 脈が速い、飛ぶ、不規則など、どのように感じたか
- 胸痛、息切れ、めまい、失神などを伴ったか
- 可能であれば、そのときの脈拍数やスマートウォッチの記録
動悸が気になる方は総合新川橋病院へ
動悸には、緊張や運動などによる一時的なものもあれば、不整脈、心臓の病気、貧血、甲状腺の病気などが関係しているものもあります。
症状だけで原因を見分けることは難しいため、繰り返す動悸や気になる症状があるときは、我慢せずにご相談ください。
総合新川橋病院の心臓血管センター(循環器内科)では、高血圧症、心不全、不整脈など、循環器疾患の診療を行っています。不整脈については、患者さんの状態に応じて、カテーテルアブレーションやペースメーカーなどの治療にも対応しています。
「この程度で受診してよいのだろうか」と迷う症状でも、まずは循環器内科へご相談ください。症状を丁寧に伺い、必要な検査や治療をご案内します。

